Macのデータを消去するソフトランキング
AI時代において、個人情報の保護の重要性がより一層高まるようになりました。様々なデータを管理するパソコンは生活にも仕事にもなくてはならない存在です。でも、MacBookなどのノートパソコンは一般的には寿命が4〜5年と言われています。Appleのシーズン、開学イペンートなどの際、買い替えの方もすくなくいません。
Macを手放す際、特に気をつけることは情報漏洩ですね。手元のMacには、ドキュメントや写真、ビデオ、パスワード、クレジットカード、SNSアプリデータなどがたくさん含まれていて、漏れたら大変です。他者に知られたり、悪用されたりするリスクもあります。
ファイルをごみ箱にドラッグ&ドロップして削除できますが、完全消去ではなく、復元することも可能ですから、Mac上のデータを復元できないように消去するには、データ消去ソフトが必要不可欠なことです。この記事では、Macデータ消去の重要性と具体的な方法、おすすめのデータ消去ソフトなどを詳しくご紹介します。
データ消去とは?完全消去との違いは?なぜ完全消去すべきか
データ消去とは?完全消去との違いは?
データ消去とは、ファイルや情報をパソコンから削除する行為を指します。通常のデータ消去は、ファイルを「ゴミ箱」に移動して「ゴミ箱を空にする」か、ディスクユーティリティを使ってディスクを初期化する方法です。しかし、これらの方法では、削除されたデータが保存されていた領域が新しいデータで上書きされるまで存在し続けます。
完全消去とは、データを復元できないまで完全に消去することです。通常のデータ消去との違いは、完全消去では特別な手段を使用して、データが保存されている領域を複数回上書きすることで、データの痕跡を完全に消すことです。
なぜ完全消去すべきか?
個人情報の保護の角度からみれば、完全消去が必要です。Appleの調査によって、2023年、パソコン&クラウド経由したデータ漏えいは過去2年間の3倍以上となりました。
2020年に放送されたNHK「クローズアップ現代 あなたのデータが流出する~パソコン リサイクルの落とし穴~」の番組により、実際に秋葉原で購入したPCやHDDのデータの復元処理をテレビカメラの前で行い、約7割のデータを復元できたそうです。
これらのものから見れば、Macを買い替える、手放す前に、ぜひ完全消去してください。ただし、Macデータ消去方法またはソフトを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを考える必要があります。次では、Macのデータを消去するソフトの選び方について解説します。
Macデータ消去ソフトの選び方
消去できるデータの種類
消去できるデータが多いと多いほどよいです。これで、手動で操作する必要がありません。さらに、一部分のデータの削除もすべてのデータの消去にも対応します。
完全消去できるか
データを完全に消去することができるかどうかは、ソフト選びの基準の1つです。例えば、米国国防総省(DoD)準拠の上書き方法を採用するか?SSD対応かなどです。
消去後の復元の可能性
データ消去の目的により、データの復元性にも違う準拠もあります。個人情報、特に電子メール、クレジットカード情報、写真などの特定の情報を消去する時、その復元可能性は厳しいと思います。
コスパ
市販のデータ消去ソフトは様々な価格帯で販売されていますが、その多くは高価です。この記事では、これらのソフトを選ぶ際に、コスパも重要な考慮要素として取り上げます。
Macデータ消去フリーソフトおすすめ
ここで、Macのデータを一部分またはすべて消去するソフトを解説します。
Macデータを一部消去するフリーソフト - Mac標準のゴミ箱アプリ
コスパ: 一番高い
復元可能性: 高い
データ消去にかかる時間: 10秒以内(パソコン、ネット状況によって、違う結果もある)
概要: Mac・MacBook標準搭載のゴミ箱アプリは、ユーザーが不要になったファイルやフォルダを一時的に保管する機能です。つまり、ファイルをゴミ箱に移しても、完全削除ではなく、一時的な保管だけです。これにより、誤って削除したファイルを簡単に復元することができます。ただし、ゴミ箱を空にすれば、復元が難しくなります。
Mac標準のゴミ箱アプリの使い方
Step 1:削除したいデータ・ファイルをクリックし、ゴミ箱をドラックします。
Step 2:ゴミ箱を空にします。
Macデータを一部分消去するフリーソフト - BuhoCleaner
コスパ: 高い
復元可能性: 極低い(万が一復元しても、中の内容も確認できない)
データ消去にかかる時間: 30秒以内(パソコン、ネット状況によって、違う結果もある)
概要: BuhoCleanerはApple認証された開発者によって開発されたMacクリーナーです。そのシュレッダー機能を使用すれば、データを削除し、その領域を上書きして完全消去を実現できます。しかも、この機能では、完全無料で利用できます。
BuhoCleanerで一部分のデータ・ファイルを消去する方法
Step 1:BuhoCleanerをお使いのMacにダウンロードしてインストールします。
Step 2:BuhoCleanerをダブルクリックして、開きます。
Step 3:「ツールキット」をクリックして、「シュレッダー」をクリックします。
Step 4:機密または完全消去したいデータを選択して、「完全削除」ボタンをクリックすると、Macから機密データを完全消去します。
Macデータをすべて消去するフリーソフト - ディスクユーティリティ
コスパ: 高い
復元可能性: 低い(上書きされない場合は、復元可能)
データ消去にかかる時間: 30分間〜2時間(パソコン、ネット状況によって、違う結果もある)
概要: Mac・MacBookに標準搭載されているディスクユーティリティは、データの管理やメンテナンスを行うための便利なツールです。簡単に利用でき、無料であるなど多くのメリットがあります。ただし、新しいOSを再インストールしないと、データの上書き操作が行われず、完全に消去することはできません。
ディスクユーティリティでMacデータをすべて消去する方法
Step 1:Command+スペースキーを押して、Spotlightでディスクユーティリティを入力し、開きます。
Step 2:対象パーティションを選択し、「消去」ボタンをクリックすることで、パーティション上のすべてのデータを消去することもできます。
お勧め記事: Macディスクユーティリティの開き方と使い方
Macデータをすべて消去するフリーソフト - 設定
コスパ: 一番高い
復元可能性: 低い(上書きされない場合は、復元可能)
データ消去にかかる時間 20分間〜4時間(パソコン、ネット状況によって、違う結果もある)
概要: Mac・MacBookの設定から「すべてのコンテンツと設定を消去」機能もあります。これを利用すると、Mac上の全てのボリューム設定、メディア、及びデータが消去されます。さらに、Apple アカウント、アクセサリ、Touch IDなども削除できます。このままデバイス上のデータが消去されます。万が一のため、この操作を実行する前に、まずは、様々なアカウント、Apple、iCloud、iTunes、iMessageなどをログアウトしてください。
設定でMacのデータを完全に去する方法
Step 1:設定アプリを開きます。
Step 2:転送またはリセットをクリックして、「すべてのコンテンツと設定を消去...」をクリックします。
Step 3:画面ロックのパスワードを入力し、手順に従って、Macからデータを消去します。
詳細的な消去手順はこちらの記事まで:Mac/MacBookデータの完全消去をする方法【手順】
手元のMacのデータを完全に削除するか確認方法
Macのデータが本当に消去されたか確認したい場合は、次のものを続けて読んで、対策を実行してください。
- 復元ソフトでデータの復元を試す
- セキュリティ専門家へ行って、確認を依頼する
以上です。もしこの記事はお役に立てれば、ぜひSNSにシェアしていただければ幸いです。
Macのスペシャリストであり、macOSやMac向けアプリケーションの使用方法やトラブルシューティングに精通。現在はその豊富な知識を活かして、Dr.Buhoのライターとして情報発信を行う。