Macのmds_storesが暴走している時の対処法
最近、アプリを何も開いていないのに、Macが異常に熱くなることが増えたと感じませんか?筆者も最初は「常に開きっぱなしのアプリが原因だろう」と思っていましたが、すべてのアプリを閉じてもMacのファンが高速で回り続けていました。
不審に思ってアクティビティモニターをチェックしたところ、「mds_stores」という謎のプロセスがCPUを大量に使用していることが判明しました。
調べてみると、これはSpotlight検索のためにmacOSが裏で動かしているプロセスで、特定のフォルダーが頻繁に変更されているとインデックス作成が延々と続くようです。
そのため、ここからはMacのmds_storesが暴走している時の対処法を詳しく解説します。
パート1. mds_storesが暴走した原因は?
「mds_stores」は、macOSのSpotlight検索機能に関連する重要なプロセスです。Spotlightは、Mac内のファイルやアプリを素早く検索できる便利な機能ですが、その裏で「インデックス作成」という作業を常に行っています。
このインデックス作成を担当しているのが、mds(Metadata Server)およびmds_storesで、新しいファイルが作成・移動されたり、大量のデータが変更されたときに、Spotlightはそれを記録して検索に備えるため、CPUを集中的に使うことがあります。
つまり、mds_storesが暴走しまったことは、実はSpotlightが一生懸命働いているだけということもあるのです。
パート2. mds_storesを停止するにはSpotlightを停止するか?
mds_storesが暴走したら、mds_storesを停止したいと思いますか?しかし、mds_storesを停止するにはSpotlightを停止するかよくわかりません。
多くのユーザはmds_storesが暴走した問題を解決するには、Spotlightを停止することをおすすめします。しかし、これでSpotlightも利用できなくなります。実は、Spotlightを停止しない方法もあります。
パート3. Macのmds_storesが暴走した時の対策法
Macのmds_storesプロセスが暴走し、CPUを過剰に使用している場合、以下の対処法で改善が期待できます。
mds_stores 作業が完了するのをしばらく待つ(最も安全)
ファイルの移動やTime Machineの初回バックアップなどが終わると、自動的にCPU使用率は下がることがあります。特にmacOSを再インストールした直後は、初期インデックス作成が走るため、一時的な高負荷は正常な動作です。
インデックスを再構築する
Spotlightのインデックスが壊れてしまい、再構築が必要になることがあります。普通は、「アップルメニュー ⇒ システム設定 ⇒ SiriとSpotlight ⇒Spotlightのプライバシー...」の手順で特定のファイルやフォルダを追加して削除することでインデックスを再作成できます。しかし、この手順はかなり時間がかかります。ワンクリックでSpotlightのインデックスを再作成できる便利なツール「BuhoCleaner」をおすすめしたいです。 BuhoCleanerをMacにダウンロードし、インストールします。
BuhoCleanerを起動してサイドバーの「ツールキット」をクリックします。
- 「Spotlightのインデックスを再作成」を選択し、開始ボタンをクリックします。
- インデックスを一度クリアし再構築できます。再構築中は一時的に負荷がかかりますが、完了すれば改善されることが多いです。
特定のファイルまたはフォルダを除外する(特にTime Machine)
Time Machineのバックアップフォルダや、大量のデータが頻繁に変動する開発用フォルダなどをインデックスから除外することで、mds_storesの負担を軽減できます。
「システム設定」→「SiriとSpotlight」→「Spotlightのプライバシー」から除外可能です。またはTerminalから:sudo mdutil -i off /除外したいパス
Spotlightを無効にする(非推奨)
どうしてもSpotlight機能が不要な場合、以下のコマンドでSpotlightを無効にすることもできます。
sudo mdutil -a -i off
ただし、Spotlight検索機能が使えなくなるため、通常はあまりおすすめしません。
インデックスを削除する
一度全インデックスを削除してから再構築する方法です:
sudo rm -rf /.Spotlight-V100
sudo mdutil -E /
Macを再起動する
基本的ですが、Spotlightの暴走が一時的なものであれば、再起動で解消することも多いです。
一般的には、「Appleメニュー」→「再起動」の順でMacを再起動することができます。まとめ
Macのmds_storesプロセスが暴走すると、CPU使用率が急激に上がり、Macが熱くなったり動作が重くなったりすることがあります。この記事で紹介した対処法を試すことで、多くの場合は改善されます。 ただし、問題が解決しない場合や、他にも異常が見られる場合は、Appleサポートに連絡することをおすすめします。
Macのスペシャリストであり、macOSやMac向けアプリケーションの使用方法やトラブルシューティングに精通。現在はその豊富な知識を活かして、Dr.Buhoのライターとして情報発信を行う。