【完全解説】exFATとNTFSの違い、どっちがいい？

パソコンを利用する際に欠かせないのが、ファイルの転送やバックアップです。外付けHDD、内蔵ドライブ、SDカード、USBドライブなど、私たちは日常的にさまざまなストレージデバイスを使用しています。

しかし、異なるデバイス間でファイルを移行したり開いたりするには、互換性の高いファイルシステムを選ぶことが重要です。ここでは、NTFSとexFATについて、その定義やメリット・デメリット、違いを詳しく解説します。

NTFSとexFATのどちらが良いですか？

exFATとNTFSの違い

NTFSとexFATの比較表

exFATとは

exFAT（Extended File Allocation Table） は、USBドライブやSDカードなど、リムーバブルストレージ向けに開発された軽量なファイルシステムです。NTFSとFAT32の中間的な存在として設計されています。WindowsとMacの両方、ほとんどのOSで動作する互換性の高いファイルシステムです。

NTFSとは

NTFS（New Technology File System） は、マイクロソフトがWindows向けに開発したファイルシステムで、Windows PCで標準的に使用されています。機能やパフォーマンスが優れています。

exFATとNTFSのメリット＆デメリット

exFATのメリット

• 高い互換性 - WindowsとMacの両方で読み書きが可能
• 軽量設計 - 大容量ファイルに対応可能
• USBメモリやSDカードのフォーマットに最適

exFATのデメリット

• セキュリティやアクセス権管理がない
• ジャーナリング機能がないため、データ破損のリスクがある
• 内蔵ハードディスクには適用できません
• NTFSよりも多くのデバイスやオペレーティングシステムと互換性がある

NTFSのメリット

• 大容量データに最適 - 2TBを超える大容量ディスクをサポート
• ファイルシステムの暗号化がある
• 内蔵HDDやSSDのフォーマットに適している

NTFSのデメリット

• 互換性の問題 - macOSでは読み取りのみ可能で、書き込みには専用ソフトが必要
• Mac OS X 10.3以降では読み取り専用
• Androidスマホなどのリムーバブルデバイスは、NTFSをサポートしていない
• Windows 2000以降にのみ対応

結論：NTFSとexFATのどちらを選ぶべきか？

いったいどちらを選ぶべきか？

exFATが向いている場合

• WindowsとMacを行き来するデバイスで使用する場合
• USBメモリやSDカードを使う場合
• 軽量かつ汎用性を重視したい場合

NTFSが向いている場合

• 主にWindows PCで使用する場合
• 高いセキュリティが求められるデータを扱う場合
• USBメモリやSDカードを使用する場合

NTFSとexFATの実際の使い分け

外付けHDDやUSBドライブ

→ exFATを推奨。WindowsとMacの両方で使用可能。

内蔵ストレージやバックアップ用HDD

→ NTFSが最適。大容量ファイルやセキュリティ機能が活用できる。

SDカード（カメラや録画用）

→ exFAT。大容量ファイルに対応し、ほとんどのデバイスで利用可能。

クロスプラットフォームでの利用

→ exFATを選ぶと、異なるOS間でのデータ移行がスムーズ。

MacでNTFSを書き込み可能にする方法

NTFSの欠点として、macOSでは読み取りのみ可能で、書き込みには専用ソフトが必要です。もし、MacでNTFSを書き込みたいなら、専門のNTFSツール - BuhoNTFSをおすすめします。BuhoNTFSは、Mac上でNTFSドライブを安全にマウント＆アンマウントし、完全読み取り/書き込み可能にすることができます。

1. まずは、お使いのMacパソコンにBuhoNTFSをダウンロード＆インストールします。
2. NTFSのドライブをMacに接続します。以下のように表示されます。
3. 「マウント」ボタンをクリックします。これで、MacでNTFSのドライブにアクセスしてNTFSファイルを読み書き・書き込みできます。

必要に応じて、BuhoNTFSによるNTFSドライブにアクセスする場合にシステム拡張機能の許可を求められることがあります。